チェスの歴史本にみる将棋

A History of Chessというチェスの歴史について書かれた本がある。ページ数にして、1000ページ弱。そんなにも書くことあるの?なんて思ってしまうが、いたって真面目な本だ。オックスフォード大学出版から出されているれっきとした学術書である(と思う。)チェスについての歴史を網羅しようとする意図があったのかどうかはわからないが、チェスに似たボードゲームのことまで書かれている。つまり、私たちが「チェス」と呼んでいるゲームだけでない。中国の象棋のことも、そして日本の将棋のことについても書かれている。出版されたのが1913年である。日本でいえば大正時代、当時の名人は12世小野五平だ。そんな時代に、日本の将棋の歴史のことについてまで触れられているのだから驚きである。
将棋の起源についてはいろいろ論争があるのは知られている。中国の象棋が元になっているという説や、タイにあるボードゲームが起源であったとする説。これらの説についての論争を追うことも、それはそれで楽しい。だが、外国でどのように将棋の歴史が記述されているのか?次回からそれについて見ていきたい。

(注)加藤一二三さんの若い頃の記事については書きます。忘れているわけではありません。

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