コンピューター将棋に対する棋士の反応

AI
将棋世界で推理作家とコンピューター将棋との対局があったことを、前回紹介した。棋士とコンピューター将棋との対局は少しあとである。将棋棋士の最初の反応かどうかはわからないが、芹沢九段が寄稿した記事がある。「労働レーダー」という雑誌なのが面白い。
2500局ほど学習(?)させたそうだ。言葉のアヤかもしれない。単に記憶させただけということもある。ともかく80年代前半で、このくらいの棋譜を覚えさせることはできたそうだ。デパートで開催された芹沢九段とコンピューター将棋との対局。


これから5四歩としたしたところ、6五歩と来ました。なかなかの強手で米長八段の指し手のようです。所が機械は駒がぶつかると極端に弱くなるようです。7三桂とすると6七金右(第2図)と実は悪い手ですが落着いております。
6五歩と頂くと、何と同銀です。桂が利いているのが判らないらしいのです。
(中略)当分の間は機械には人間は負けませんね。



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ちなみに局面(第2図)はこんな感じ。今は見られない5筋位取りのようだ。2500局ほど覚えさせたというのも、あながち嘘ではない。前回のよりは、構えになっている。
人間に負けないという芹沢九段の判断をどうこう言うことはナンセンスである。人工知能(AI)が人間の知能をいつ超えるかについて、いろいろな予測がある。2030年であったり、2100年であったりさまざまだ。超えないと考える人もなかにはいる。AIが人間の知能を超えるシンギュラリティを向かえるかどうか、それを否定する状況が30年ほど前にもあったのだということを記すだけで十分だ。

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