上州将棋まつり2018に行ってみた③

続いては、戸辺七段と三枚堂六段の対局。
大盤解説は藤井九段と鈴木女流二段で、非常にこなれたもの。藤井九段が戦型予想で中飛車でしょうと言ったのに、反発したのか角筋を止める。ということは・・・会場にわかに盛り上がる。四間飛車か?
藤「解説者に気を使ってるんですね。」
藤井九段は四間飛車の名手だ。端歩を突き、藤井システムっぽい序盤になってさらに盛り上がる。藤井九段の十八番だ。
三枚堂六段が藤井システムへの変化を避けて、棒銀に。こちらは加藤九段の十八番だ。盛り上がらないわけがない。集まっているのはオールドファンが多いせいか、四間飛車が大好きだ。会場も盛り上がる。四間飛車ということもあって、藤井九段の新刊本の話題をする。『四間飛車上達法』という本だ。と、おもむろに鈴木女流がしゃがむ。何か落としたか?いやいや、藤井九段の新刊本を取り出し上へ持ち上げてみせた。笑いが起きる。流石だなあと感心。
IMG-0163.JPG
勝負の方は三枚堂六段が端攻めを絡めて押し切る。前の2局と較べて、形勢判断がしやすいように映った。すべての対局が形勢不明だと、観客も形勢判断し甲斐がないだろう。戸辺七段自身も感想で言ってたが、ぎこちない指し方だったようだ。藤井九段の新刊本をチラッと見て、指そうと思ったとのこと。それにしても、初めて指したそうなのに、うまく指していて、流石プロと唸らせる。
最後は、メーンイベントということで佐藤名人と行方八段との対局。解説は佐藤九段と再び上田女流三段。
佐藤名人も午後からの登場。加藤九段と同じく、イベントに引っ張りだこなんだろう。名人はやはり忙しい。先程までは指導対局やサイン会のせいで空席も目立ったが、ぎっしり大満員。
戦型は矢倉へ。後手が金を3段目に上がって見たことないような構えに。上部には厚い構えだが、横はスッカスカな気がする。とてもアマチュアでは指しこなせない!最新系か。最近は後手の急戦が有力で、矢倉にならないことが多いが、棋士も矢倉の可能性を追求してるんだ、矢倉を完全に放棄しないんだと、感心する。矢倉は純文学なんて言葉もあるけど、オールドファンにとってやはり人気戦法だ。
佐藤名人が盤面全体を使って攻めを繰り出し、行方八段がそれを受けるという展開に。どちらも技という技を駆使する。佐藤名人の攻めが繋がるか、切れる。さっぱり形勢がわからない!佐藤九段の解説がないと全く展開がわからない。秒読みなのによく浮かぶもんだ(当たり前か)
IMG-0176.JPG
途中行方八段が良くなった気がしたが、最後は佐藤名人が鮮やかに詰ます。どちらが勝つのかわからない展開だったので、会場は大盛り上がりだ。
時間の関係で最後まで見ることはできなかった。このあと詰将棋の答え合わせと、閉会の挨拶があったそうだ。それにしても、4局とも大熱戦で、プロの将棋を生で見て満足な1日だった。

この記事へのコメント